カウンセラーからのおすそわけ 20060809

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 2006年08月 

対立への介入 

昨日、無事に日本選択理論心理学会主催のクオリティサマースクール(QSS)が閉会しました。
QSSの感想は、RT FreeMLにて配信しています。
ここでは、そこに書き込みをした事以外について「おすそわけ」したいと思います。

今回のQSSは、初対面の小学校1年〜中学校2年生までの子どもたちが参加しました。
個性も様々、生活環境も様々、学習の習熟度も様々、しかも初対面ですから子ども同士で対立する場面もありました。

たとえば、ある子どもが別の子どもにちょっかいを出してケンカになりそうな場面に何回か遭遇しました。
ちょっかいを出した子どもはふざけているつもりなのですが、ちょっかいを受けている子どもは冗談とはとれません。
こんな時、選択理論で対応するならどうしたら良いのか悩みます。

QSSでは、Beingというアクティビィティを用いて人間関係の基準を作成しました。
Beingは、模造紙に人型をとり、人型の内側には「自分がしてもらいたい行動や言葉」、外側には「自分がして欲しくない行動や言葉」をグループで書いてもらい仲良く過ごすための方法を考えてもらうものです。

対立が起こった時に「それは、人型の内側?、外側?」、「それをして仲良く過ごせる?」と質問をしました。
この質問は効果的な質問なのですが、今回のような出会ってからまもない段階で、お互いの関係がまだ弱いときには、機能する時とそうでない時がありました。

効果的だったのは、ちょっかいを出し始めてすぐの時でした。
おそらく、ちょっかいの出し始めは感情も高ぶっていませんし、自分の行動の影響を冷静に気づくことができたからだと思います。
しかし、ちょっかいがエスカレートして気持ちが高ぶってしまったときに、介入の質問をすると「そんなことは、わかってるよ」と自己弁護の言葉が返ってくるようです。

対立への介入は、適切な時があるようです。
そして、何よりも対象となっている子どもとの信頼関係が重要だと感じました。
信頼感が強ければ強いほど、賢明に自分の行動を振り返ってくれます。

一日目よりも二日目、二日目よりも三日目の方が、子どもたちの人間関係の逸脱行動は減少していきました。
対立への介入が成功するかどうかは、人間関係の強さと比例すると感じました。(yoshi)