カウンセラーからのおすそわけ 20060919

基本的欲求を満たすための課題(4) 

自由の欲求は、自己決定・自己選択の欲求と言われています。

自由の欲求は、他人から強制をされると脅かされる欲求です。
調和よりも自分の主義・主張を重視する欲求です。
ですから、他人の力の欲求や愛・所属の欲求との間で葛藤を起こしやすいという特徴を持っています。

自由の欲求を満たす方法を身に付けることには、とても大切な意味があります。
それは、精神的な自立に関係しているからです。

誰もが、成長の過程で自由の欲求を満たすための試練に会います。
それらは、主に人間関係の中で経験する事になります。

人は、自由の欲求を健全に満たす方法を身に付けていないと、周囲の人とうまくやっていく事ができません。
自由の欲求にまかせて自分の思うとおりの行動をとると、周囲から自分勝手な人と見られてしまうからです。

自由の欲求を満たすための課題は、2つあると思います。

まず、1つは責任ある行動を身に付けることです。

グラッサー博士は、責任をこのように定義しています。
「他人の欲求充足の邪魔をしないで、自分の欲求を満たすことである」

自由の欲求を満たすのには、責任が伴います。
他人の欲求に配慮せずに自由の欲求を満たそうとすると、人間関係で問題が起こり、結果として自由な気分は得られなくなってしまいます。

自由の欲求を満たすためには、責任ある行動をとることを学ぶ必要があります。

もう1つの課題は、話し合い、歩み寄るといった「交渉」の技術を身に付けることです。

人は、社会的な存在です。
社会の中では、多くのものは交渉しなければ手に入れることはできません。
自分の求めるものを話し、相手の要求を聞き、お互いに歩み寄る交渉の技術を身に付けることです。

真の交渉は、どちらかが一方的に利益を得るのではありません。
仮に望むものの全てでなく、一部であっても、お互いに利益のある方法を模索することです。

交渉の技術を身に付けると、人間関係で悩むことは少なくなるでしょう。

責任と交渉の技術を身に付けると、自由の欲求は満たしやすくます。
そして、精神的な自立に役立つでしょう。(yoshi)